デジタル記録装置

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【エロゲ感想】抜きゲーみたいな島に住んでる貧乳はどうすりゃいいですか?

プレイ機種 プレイ時間 備考 クリア日時
Win10 約25時間 全ルートクリア 2018年11月28日

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公式HP
qruppo.com

※通常版の感想です。

▶プレイ環境
Windows10/GTX1070/i7 6700
DS4コントローラー使用

▶読むスピード
体感普通
(パロディネタ、エロネタのクオリティが高く面白いので、速読はおすすめしにくい)

良いところ、こんな人におすすめ

・曲、BGM

全体的に島の陽気さを感じる落ち着いたBGMだが、戦闘時の盛り上げ方が上手い印象。
特に各√の締めの戦闘で流れる「alea iacta est」は「THE APPLE IS CAST!」のピアノアレンジでテンションが上がる。
やはり自分が好きなのは、2ndOP「THE APPLE IS CAST!」とED「May day+」
あと第12回みんなで決めるゲーム音楽ベスト100で、「THE APPLE IS CAST!」が847位でした。
やったぜ。(投票した)

・CG、塗り

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全体的に安定している印象。
絵柄は今風で少し特徴的(線、塗りともに少しぱきっとした感じ?)ですが、「ぬきたし」の味でもあります。「ぬきたし」って感じ。
SDキャラクターも特徴的で、各キャラクターの特徴を抑えた良いデフォルメだと思います。やべーやつ感でてる。
背景はパッと見日常的な風景に見えますが、よく見ると青藍島にしかないモチーフがあります。
またモブキャラが映りこんでSEXしているのも(喘ぎ声と相まって)リアリティを演出しています。

・魅力的な登場人物

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ヒロインたちは皆個性があって面白いです。
話し方が印象に残ります。むべむべ…。
主人公と妹のやりとりは面白く微笑ましい、友情を超えた家族愛を感じます。
また、各キャラクターにコンプレックスを持たせることでストーリーに重みが出ています。

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実は敵サイドの方が大きいコンプレックスを抱えていて、故に苦労や努力を感じるし感情移入もしやすいです。
強敵ですが、味方になった時は頼もしい存在です。
「ぬきたし」のキャラクター全員に言えることは、皆しっかりとした芯を持っていて最後まで曲げない事です。
ですので味方キャラ、敵キャラ、悪役まで魅力的に見えますし、矛盾がありません。
マスコットキャラクター、ハメドリくんを考え付いたのは天才だと思う。(広報的な意味で)

・主人公にビジュアルがある

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個人的に主人公に自分を重ねるのではなく、第三者目線で作品を楽しむ派なので、やはり主人公にビジュアルがあるとイメージがしやすいです。
ストーリー重視のノベルゲーには必須だと思います。

・細かい演出

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アリアドネー・プロトコルの起動演出はお気に入り。
モーション、UI、SEと凝っています。
起動した後もUIが動き続けるのが良い。
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共通ルートではよくアイキャッチが出るのですが、テンポよく進行するのに一役買っています。

・常時聞こえる喘ぎ声

常時モブの喘ぎ声が聞こえてくるのですが、「ぬきたし」の世界にいるように錯覚してきます。
また最初こそ”異常”に感じるかもしれませんが、プレイしているうちに喘ぎ声が聞こえないと違和感を感じるまでになります。
もちろん夜になると島は静まり返り、聞こえなくなります。リアリティある。
人間の環境への慣れって凄いですね。

・ぶっ飛んだ世界観と現実的な設定、熱い展開のギャップ

始めてから驚くのは、現実的な世界観が下地に存在し、その上にぶっ飛んだ世界観が展開されていることです。
ぶっ飛んだような設定ではあるものの、私たちの現実世界との間に大きな相違がなく、受け入れやすい。
”ドスケベ条例”があるかないかの差なんですよね。これを大きいと捉える小さいと捉えるか。
また、ネタ満載の日常シーンとシリアスで熱いバトルシーンのギャップも見所です。
日常シーンはギャグありシリアスな展開ありで、バトルシーンは燃える展開あり緩い場面ありなので、細かい緩急の付け方も上手いです。
結果全体的にまとまっている印象です。

・”個人意思の尊重”や”性行為”について考えさせられる作品

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”個人意思の尊重''について。
この作品の登場人物は何かしらのコンプレックスを抱いています。
NLSL(主人公たちの反交尾勢力)はドスケベ条例による尊厳の侵害から免れるため、ドスケベ条例を破壊するために活動します。
しかし物語が進むにつれ、敵側のSSやSHO、島の人々にも尊厳があることに気づきます。
結果どちらのサイドも一元化を目指したが、どちらの意思も尊重されるべきだ、「みんなちがって、みんないい」「十人十色」というのがこの作品の落ち着くところ。
特にグランドルートではその色が強く見られます。
”差別思想”や”同調現象”と相関してテーマになりやすい”個人意思の尊重''について考えさせられました。

”性行為”について
エロゲだけれど(だからこそ)、性行為について真剣に向き合った作品です。
人間が子孫を残すためには、性行為をしなければなりません。(例外を除く)
そのため本能的に”性欲”があり、それを律するために”理性”があります。
そして刑法によって罪を設けることで、”理性”が”性欲”を抑えることに活きています。
しかし残念なことに、法律から逸脱した無法状態下ではその限りではありません。
”ドスケベ条例”を作り、程度の制限は設けつつも”性欲”を解放させてしまえば良い。そして”理性”ある者が上に立ち管理をすればいい。利益は”理性”ある者が得るべきだ。
というのが”ドスケベ条例”の生みの親である仁浦県知事の考えでした。

”性行為”問題は突き詰めると哲学的な話になりますし、絶対的な正解は存在しないので、”個人意思の尊重''といったところに落ち着きます。
「ルールとマナーを守って楽しく射精(デュエ)ルしよう!!」

・パロディネタ、エロネタのクオリティと引き出しの広さ

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とにかくネタのクオリティが高く、面白くて、笑えます。
パロディネタもただのパロディではなく、エロネタと絡め一捻りしてあるので、面白いのだと思います。
エロネタに留まらず、パロディネタの引き出しの多さにも感心しました。
様々な作品に触れていないと、ここまでのネタを考えることはできないと思います。
下品すぎる(幼稚な)下ネタやジャンルが離れたネタが出てこないのも良いです。
シナリオの方凄い。

・各ルートのズレと全てを束ねるグランドルート

共通ルートから分岐する3つのルートとグランドルートは全て同じ時間軸で、主人公などの行動の遅速により展開が変わっていきます。
各ルートの相違点を考察しながらプレイすると、面白い。
グランドルートの展開は奈々瀬ルートに近い気がしますが、各ルートの良い所取りをしながら伏線も回収していく、まさにグランドルートです。
自分の攻略順は、共通→奈々瀬→岬→ヒナミ→グランド
プレイ時間は各ルート約5時間といった感じです。

微妙なところ、おすすめしない人

正直、微妙なところは個人的にはなかったし、おすすめしない理由も特にない(むしろおすすめするしかない)のであしからず。

・抜きゲーではない

Q&Aコーナー | 抜きゲーみたいな島に住んでる貧乳(わたし)はどうすりゃいいですか? 公式サイト

公式も言っていますが、シナリオゲー(スタイリッシュ逃亡&バトルADV)です。
CGは各√7枚くらいですが、エロシーンは普通~短めで、シコりメインの方にはおすすめしません。
ただしストーリー上、エロシーンはなくてはならない存在です。
シコリティは絵柄の好みなど、個人差あると思います。
自分は使用しませんでした。

・”ノリ”との相性次第

まあ、これはどのゲームでもそうなんですけど、特に「ぬきたし」はエロネタやパロディネタが終始展開されるため、合わない人は大変かなと。
ただし、全く別のジャンルネタは出てこないので、SNSやオタク趣味に浸っている方なら楽しめると思います。
日常シーンは”バカゲー”寄りの”ノリ”ですが、意外にも落ち着いていて、はっちゃけすぎているといった感じはしません。
これはおそらく主人公やヒロインたちの性格や言動によるものかなと思います。

その他

・奈々瀬√、ヒナミ√クリア後はシナリオメニューをチェック

奈々瀬√、ヒナミ√は各ルートクリア後にシナリオが追加されます。
シナリオメニューをチェックしましょう。

Youtubeで没シナリオやカウントダウン、ラジオが見れる

www.youtube.com

こちらも必見。

・ファンディスクの制作が決定している


発売してからかなり早い段階で発表されたので、嬉しいです。
絶対予約します。

・ぬきたしお疲れ様本

年齢認証 | メロンブックスwww.melonbooks.co.jp

前プロットや没案が見れます。
岬は設定が結構変わっていて驚きました。
”椅子の加護”が強すぎる…。
入手する機会があれば是非。

総評

エロゲー”であることを最大限に活用したオリジナリティ溢れる作品でした。
ここまでぶっ飛んだことをしつつも、上手くまとまった作品はそうそう出会えないので、とても貴重な体験でした。感射。
あと、限定版のサントラと小説はいずれ手に入れたい。
FDでは後日談とか妹やSSの攻略ができたらいいな…。